No.4 (2006.1.1)

第四回定例議会が聞かれました

 第4回定例議会は、12月1日から12月15日までの15日間の会期で開かれました。12月議会は、2004年度の決算を認定する重要な議会です。
 いま、国の「三位一体改革」で、地方への財源支出が減らされようとしているなかで、住民のくらしを守る地方自治体の役割がますます重要になっています。
 また、大分市も指定管理者制度の導入などで民間委託を次々にすすめ、住民サービスをきりすてています。事実上のオール与党体制のなか、市民の目線でチェックする日本共産党の役割が特に重要になっています。

「三位一体改革」に反対せよ

 一般質問に立った大久保八太議員は、まず最初に、「三位一体改革」について、市長の基本姿勢をただしました。
 小泉政権の「三位一体改革」とは、財源の一部を地方に移すのとひきかえに、国の責任で行うべき福祉や、教育の為の国庫補助金負担金を縮小・廃止し、地方交付税を削減することで住民サービスの大幅な切り下げを押し付けようとするものです。
 このような、国民と地方自治体を犠牲にする 「三位一体改革」 には反対し、自治体ぐるみの反対運動を大きく発展させなければならないと考えるが、市長はどのように受けとめ、今後対応しようと考えているかと質問しました。
 答弁に立った釘宮市長は、「真の地方分権の確立に向け、地方の自立と責任を明確にするための取り組みがなされるよう、国に対して、強く要請してまいりたいと考えております」と述べました。

談合間題の徹底解明を

 大久保議員は、仮称、大分市リサイクルプラザ建設工事の入札問題をとりあげました。
 この工事の概要はプラント工事・建築工事・機械設備工事・電気設備工事からなります。一般競争入札で行われ、契約の金額は21億円。鴻池・さとうベネック特定建設工事共同企業体が97・67%で落札し、12月議会に提案されたものです。
 大久保議員は入札に関して、11月7日大分市長と一部マスコミあてに談合情報がよせられたことを紹介。情報があったにもかかわらず、大分市は入札前の調査を実施せず、談合情報どおりの入札を許してしまったのは問題ではなかったかときびしく追及しました。
 工事は20億円もの市民の血税を投入してのものであり、徹底した調査が求められます。この問題では、わが党にも11月14日、11月30日の2回投書がきたことを紹介しました。その内容は以下のようなものです。

 「市当局は東京K事務所に、現在よりもっと安くできるコンサルタントの紹介を依頼した。依頼を受けたK事務所は、かねてより付き合いのある総合コンサルタントを紹介し、その総合コンサルタントは「鴻池組」を選出した。
 こうして設計図面などが鴻池組に事前に流れ、福岡県業界にて、チャンピオンとして認められることになった。その結果福岡県業界では業者の根回しは完了した」

 単なる作文とは思えないリアルな内容となっています。
 大久保八太議員の追及に対して衛藤総務部長は、
 「情報が匿名によるものであり、落札予定の共同企業体名が特定されてあらず、談合が行われたことをうかがわせる具体的な内容に乏しい」
 などと答弁しました。
 今後ともわが党は、談合や利権政治を許さず清潔な政治めざしてがんばります。

暖流

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2006年度大分市への予算要求

談合疑惑問題で市への申し入れ

大工場地区の土地の評価をひき上げよ

 次に大久保八太議員は、大工場地区の固定資産税の評価について質問しました。3、4号地、新日鐵用地などの土地の評価額が、40メートル道路一つへだてた一般住宅より、三分の一安くなっている問題についてです。企業が公園の駐車場を独占使用している問題について質問しました。これは、向原地区の一市民からの
「日岡公園の駐車場に中古車センターの車をたくさん置いてあり、独占している。日岡公園を利用する市民が駐車できない。なんとかならないか」
 という通報をうけ、大久保議員が独自に調査したものです。その結果、大分市教育委員会が長期にわたって一私企業に貸していたことが判明しました。

 大久保議員の質問に、市は改善を約束しました。地域の人から大変喜ばれています。


新日鐵のばいじんをきびしく規制せよ

 次に大久保議員は、新日鉄のばいじん対策を要求しました。
 背後地に住む住民は、毎日、ばいじんや悪臭に悩まされています。
 「私の家もこの地域にあるので、ばいじんや悪臭の苦しみは私自身が体験している」と断った大久保議員は「便利が良いので、マンションを買って転居したが、黒いぼいじんで、毎日大変」と悲鳴をあげる主婦の声や、「子供がぜんそくになって、引越しした」などの声を紹介しました。
 さらに一周年大会を成功させた「ばいじん公害をなくす会」の活動を紹介しながら、ばいじん公害の実体調査や被害補償させるよう要求し、決定的に重要なことは市が企業ではなく、住民を守る立場に立つことであると指摘しました。

県への予算要求する大久保議員

 子供がぜんそくでいつ発作を起こすかわからないのに、国民健康保険税を滞納しているので保険証がなくて、困っていると相談がありました。さっそく市の国保課に行って話をすると、分割上納する約束で保険証をもらうことができました。
 相談者に話すと「これで、子供がいつ病気になっても安心」と喜ばれました。
 どんなことでもお気軽に相談して下さい。


 子どもの頃、ある基地の近くに住んでいた。
 空を見上げると爆音とともにF4が飛んでいたり、E2がプロペラ音を響かせて旋回していたのを思い出す。
 学校はすべて二重ガラスの窓で、騒音を少しでも軽減しようとしていたが、授業が中断したりすることはしょっちゅうだった。
 当たり前のようにそれを受け入れ、何事もなかったように暮らしていた少年時代だったが、大きくなるにつれとても「恐ろしいところ」に住んでいることに気づいた。事故やテロとは背中合わせの生活。
 そんな基地も今度、国内の違う土地に機能を移転することになったらしい。
 違う土地で今度はF14やF18が同じように爆音を轟かせ、人々を不安にさせるのだと思うと、「全く解決していない、堂々巡りなのだ」とあらためて感じた……

新年明けまして  おめでとうございます

平和憲法を守り、くらしと環境を整備し、消費税増税をはじめとするさまざまな庶民大増税のたくらみに反対します。
今年も全力でがんばります。みなさんのご指導をよろしくお願いします。

大久保 八太

生活相談日誌

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