No.3 (2005.10.5)
第三回定例議会が聞かれました
第三回定例市議会は、九月十一日より九月二十八日までの十八日間の会期で行われました。今回の議会は第一に、超大型十四号台風の災害対策で、住民の生命と安全を守る体制を強化すること。第二に、長びく不況で市民のくらしと福祉を守るための施策を行うこと。第三に、衆議員選挙で公約した庶民増税阻止、平和憲法を守ることなど、市の姿勢をただし、地方から大きな声にしていくこと。特に、自民・公明の悪政を地方の場でも徹底してバクロすることが重要な課題でした。
日本共産党市議団はこのような立場で、四人全員が一般質問に立つと同時に、各常任委員会でも市民の声を届けて奮闘しました。
抜本的な災害対策を
大久保八太議員は、台風十四号被害対策について市の姿勢をただしました。台風十四号は近年にない大型台風として、日本列島を襲い、死者二十六人、行方不明三人など大きな被害を与えたことを紹介。
大分市の被害は、
【住家の被害】 半壊四棟、床上浸水一二六棟、床下浸水三七五棟、合計五九三棟。
【農業関係被害】二億四、五六一万四千円。
被害総額は九億六、三一五万四千円であり、災害に強い街づくりが求められていることを強調しました。
また、市長は提案理由の説明では「市民の生命と安全を確保するため万全を期して対応した」と述べていましたが、実際の災害対策本部の設置や避難勧告の時期が遅かったことを指摘。大久保議員自らが台風の中、六日午後、市内を見てまわり、避難している市民を激励してまわった状況もまじえながら、被害の実態把握が極端に遅れた事実を認めるように迫りました。
命に関わる災害では、現在のような自治委員まかせで終わらせずに、市の責任として、被害の実態が早くできる体制を強化すべきとただしました。そして
自主防災組織を強化・拡大すること、
市内の堤防の総点検と強化を市に対し求めました。、
さらに水害対策として欠かすことができないのは、雨水・排水ポンプの設置であるので、これを最優先の課題にすべきだ、ときびしく追及。被害にあわれた方々への支援等を市独自で行うべきだとただしました。
これに対して衛藤総務部長は
「被害の実態把握についてはご指摘のとおり、現行の対応では被害状況を迅速かつ確実に把握できないので、今後は市職員を派遣して調査するなど、速やかな被害状況等の収集把握につとめてまいりたい」
「自治防災組織の支援を推進する」
という答弁を行いました。
また、首藤下水道部長は
「雨水・排水ポンプ場設置にむけて計画的に取り組んでいく」
と答弁。被害保障については、「見舞金支給」というこれまで通りの答弁で終りました。
堤防については
「点検を行っており、堤防を強化するためにボーリング調査により、安全確認を行っている」 と回答しました。
新日鉄のばいじん対策を強化せよ
大久保八太議員は、市のばいじん対策についても質問しました。
新日鉄株式会社大分製鉄所では、新たに五コークス炉設置するための環境影響評価について、八月十五日から九月十四日まで、市や県庁など十四ケ所で縦覧しています。
しかし、
「今でも、子供がぜんそくで心配」
「高齢者の気管支炎がなかなかよくならない」
などの、健康被害は依然として解消されておらず、家の窓や自動車の汚れなど、背後地の住民は、日常不断悩まされているのが実態です。
こうした状況を紹介しながら、大久保議員は、
「新日鉄は、今より環境を悪化させないというが、その根拠が明確になっているのか。ばいじん対策を十分行った後に、増設を考えるべきではないか」
とただしました。
関環境部長は
「負荷低減対策により既設設備の負荷を下げること等により、現状レベル以下になるよう協議している」
「製鋼工場建屋の密閉化と集じん機の増設」
「四つのコークス炉煙道集じん機設置などが今後予定されている」
などと答弁しました。
人間生活にかかわるすべての問題について、大久保八太議員の「生活相談」を受け付けています。
医療問題、国保税、介護問題、環境問題など、困っていることがありましたら遠慮なく相談して下さい。
(メールでもお電話でもかまいませんので、お会いする前に一度ご連絡ください)
つつみ栄三前県議より、ご挨拶とご報告をいたします。
大久保 八太
避難所を見舞う大久保議員
毎日降り積もるばいじん。磁石によくくっつく
日岡公園で特定業者の駐車場独占を許さない
また、大久保八太議員は、一企業が公園の駐車場を独占使用している問題について質問しました。これは、向原地区の一市民からの
「日岡公園の駐車場に中古車センターの車をたくさん置いてあり、独占している。日岡公園を利用する市民が駐車できない。なんとかならないか」
という通報をうけ、大久保議員が独自に調査したものです。その結果、大分市教育委員会が長期にわたって一私企業に貸していたことが判明しました。
大久保議員の質問に、市は改善を約束しました。地域の人から大変喜ばれています。
総選挙でのご支援、ありがとうございます
先の衆議員選挙では、大きな御支援ありがとうございました。
小泉突風が吹きあれるなかでの選挙でしたが、現有議席を守り、得票数をのばすことができました。これを今後のたたかいの基礎にして、頑張っていきたいと思います。日本共産党への変わらぬご支援をお願いします。
街頭で河野ひろこ候補(大分1区)と
議員控え室で相談を受ける大久保議員
今回は大久保議員のもとに寄せられた投書をご紹介します。
関西より海の青さ、山の縁に憧れ豊の国、大分へ移住して参り、二十余年が過ぎました。明野団地にマンションを購入し、老後は豊かな暮らしが出来ると、当時は皆様から羨まれました。朝窓を開けると、九六位の山並み、霊山の山並みがスモッグで見えません。風と共にコークスの臭いが鼻を突き、窓は煤で黒く、車は毎日拭いても煤で異っ黒の状態です。移住して来た頃には考えられない光景です。産業の発展も大切なことです、が昨年新日鉄の巨大溶鉱炉が完成、稼働始めたとたん以前より増して汚染の酷さがはっきりとわかります。現状が何時までも続くならば、第二の川崎、第二の四日市、第二の阪神尼崎公害に成り、小児ゼンソク気管支炎患者の増大、大変な事態になります。
豊の国、大分が、正に貧の国、の大分です。議員諸氏の皆様頑張って「煤塵公害」の問題に全力を尽くして下さいますようお願い申しあげます。貴党の益々のご発展を祈っております。(明野在住一市民より)
日岡公園駐車場を占領した商品の中古車
暑かったはずの夏が終わった。
日本列島は九月十一日に向けて残暑が激しかったはずなのだが、過ぎてみれば熱かったのはマスコミと一部の評論家だけ……という結果に終わり、日本の天気予報は見事に外れたと言っていい。
というより、天気を決める事のできた神様である国民は、このような天気図を本当に描くつもりだったのだろうか?
熱帯低気圧を『猛烈な台風』に成長させて、日本列島を縦断させることを神様は選んだということなのだろうか?
後になって被害は甚大、復旧には神様が総掛りで取り掛っても図りしれない犠牲と時間がかかる……。 いや復旧なんてとても無理、──なんてとり返しのつかない事にならなければ良いのだが。
果たして日本の未来の天気図は……? (Y・M)
皆さんこんにちは、つつみ栄三です。
早いもので前県議選より二年がたちました。この間議員バッチはないけど、県議会傍聴や地域の要求など県政へ届けてきました。先日の第三回県議会では、「香りの森博物館」の売却問題が提案されましたが、無駄な箱ものを推進してきた前知事や、オール与党の責任は不問にし決定されました。この間題では、共産党だけが厳しく批判をし、責任の所在を明らかにすべきと要求しました。
県議会でも「たしかな野党」として、県都大分市での議席が必要と痛感しました。