7月と8月のこの時期は、夏休みやお盆休みで、日本中が中休みを迎えるのではないだろうか。しかし我が市議団にとっては相変わらず忙しい毎日が続いている。
ジャイアンこと大久保団長は、懸案事項の解決のため、省庁への陳情やレクチャーに明け暮れている。
しずかちゃんこと、紅一点の小手川議員は、以前の保育仲間と保育研究会の全国大会に参加したり、児童虐待問題の研究講座で熱心に勉強し、未来の子どもたちや母親を助ける方法を模索している。
すねおちゃまは今回は広次議員だ。平和行進の先頭に立ち、真っ黒に日焼けしながらも、メガホンから9条の大切さや、核兵器廃絶について、声を限りに訴えている。
のびたくんは、今回は福間議員になる。民主団体や地域の問題解決のため、対市交渉や申し入れを行うかたわら、次から次へと生起するさまざまな生活相談にのるため、汗を拭き拭き走り回っている。
同時に彼らは、間近に迫った9月市議会にのぞむため、最後のツメの作業に入っている。調査や質問原稿の見直し、活動を支えるためのカンパ、支持拡大の活動に大忙しの状態だ。9月議会までのスケジュールは、ほとんど分刻みでビッチリと立てられていた。
と、ここに降って湧いたような突然の衆院解劇。そして総選挙。これまでの仕事は抱え込んだまま、一気に当初計画は吹き飛び、選挙モードに突入した。議員の出払った控え室は、ガランとして、突然淋しくなってしまった。
「ひどいヨー。そんなのムチャだヨー」
私はひとりつぶやいてみるが、選挙という政治決戦において共産党の値打ちを宣伝することは、彼らにとって何よりも大切な役割の一つなのである。そう、彼らは、大分市での日本共産党を代表しているのだ。
郵政民営化で税金の無駄遣いがなくなる
郵政民営化でサービスがよくなる
郵政民営化で小さな政府が実現する
国会の論戦の中で、とっくに破綻しているこんな見解を、いまだに信じている人がいる。テレビを見ても新聞を読んでも、こうした主張がが、ことごとく国会で論破されてしまったという事実すら、ほとんど伝えられていない。民営化が何かよいことのような、そんなムードだけが増幅される。郵政民営化が国民にとって、よいことなのか、悪いことなのか、まじめに検証する報道は皆無といってよい。
だからこそ、日本共産党の出番なのだ。福祉の切りすてや増税を競いあう政党から、どちらのマニュフェストを選びますかと問われても、答えられるはずがない。正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると、きちんと筋を通すことのできる「確かな野党」が日本には必要である。我がドラえもん集団のマイクを握る手に力がこもる。
私は我が子を育てながら、嘘をついてはいけないこと、人に対する思いやりをもつこと、平和であることの大切さを語ってきた。勇気はやさしさの中にあること。そしてやさしさは自由と責任を自覚することだと伝えてきた。
そしてこの子を守るためには、政治に無関心ではいられないことを、今度は我が子に教えられてきた気がする。家庭生活をよくすることは政治をよくすることを抜きには語れないことを、私はようやく理解できるようになった。
そうなのだ。母親としての私の思い。私と同じ格闘をしているのが日本共産党なのだ。子どもを守ることは母親だけではできない。母親は子どものために死ぬことだってできるが、受験戦争をやめさせることも、本当の戦争を止めることもできない。消費税率の引き上げをストップさせることもできない。子どもたちの環境は政治に負うところがあまりにも大きい。
母親と子どもの願いをかなえるため、今日も我がドラえもん集団の格闘が続く。
もし本当のドラえもんがいたならば、そのポケットからいろんな道具を取り出して、彼らを助けてあげることができるだろう。
ドラえもんになって彼らを応援したい。私は心の底から思った。
|