新型コロナウイルスのパンデミック(世界的感染大流行)に対する懸命の対応が、地球規模で続けられています。感染は、世界全体に広がり、感染者・死亡者も増え、なお世界では勢いは衰えていません。

　各国で医療崩壊がうまれ、感染対策のための経済・社会活動の大幅な縮小によって、命と暮らし、経営が深刻な事態となっています。

　新型コロナウイルスの世界的感染拡大は、世界でも日本でも政治と社会のあり方が根本から問い直されています。

　１つは、すべてを市場原理にまかせて、資本の利潤を最大化していこう、あらゆるものを民営化していこうという、新自由主義の流れが、今度のパンデミックによって破綻がはっきりしたのではないでしょうか。

　日本では、「構造改革」の掛け声で、医療費削減政策が続けられ、急性期のベッドを減らす、公立・公的病院を統廃合する、どんどん保健所を減らす。
こういうやり方が、日常的に医療の逼迫状況をつくり、コロナ危機に対してたいへんに脆弱な状態をつくりだしていることでも明らかです。

　雇用でも、「使い捨て労働」の拡大が、いまコロナ危機のもとで、派遣やパートで働く人々の雇い止めという形で噴き出しています。

　新自由主義による社会保障・福祉の切り捨て・労働法制の規制緩和路線を転換して、社会保障・福祉に手厚い国をつくることや人間らしい労働のルールをつくりあげていくことが強く求められています。

　経済全体のあり方も……（詳しくはこちら）