3月19日(木)、第1回定例会で斉藤由美子議員が行った一般質問は次のとおりです。
発言通告に従い、一問一答で質問いたします。
1.公立幼稚園の廃園について
今回は賀来幼稚園の廃園について質問します。
先の9月議会で、公立幼稚園6園の廃園が明らかになり、わが会派は市町村の保育の実施義務を切り捨て、待機児童解消に逆行するものとして、一貫して反対してまいりました。
幼稚園の廃園は、「大分市立幼稚園及び保育所の在り方の方針」の統廃合基準をもとに、「地域の実情を勘案し、総合的に判断した結果」とされています。
本年4月をもって賀来幼稚園が休園になると知った方々から、「幼稚園を残してほしい」との声が寄せられました。
賀来幼稚園の近くには児童養護施設があります。よみきかせを通じて幼稚園や施設と関わっているボランティアさんは、子どもたちが歩いて幼稚園に通いながら地元の方々との関りが深まっていることをよくご存じです。
今後、この施設の子どもたちは、職員の車で校区外の公立幼稚園に通うことになります。
そうなると、幼稚園への行きかえり、子どもたちが地域の方と顔を合わせる機会はおそらく減ってしまうでしょう。先生方は毎日、車での送迎に時間をかけなければならなくなります。
児童養護施設には、児童虐待をはじめ様々な理由で子どもたちが措置されますが、周囲の環境を受け入れるまで一定の時間を要します。
自分が生活する場所を受け入れ、少人数の向き合った人間関係の中で、「信頼感」と「安心感」を得るまで最善の手を尽くすことが不可欠です。
大分市においては、現在、児童相談所の設置に向けた協議を進めており、新年度には設置基本計画の策定を行うとされていますが、児童相談所と児童養護施設は言うまでもなく密な連携が必要であり、児童養護施設に隣接している公立幼稚園もまた、連携して子どもたちの成長を支える公的な社会基盤に他なりません。そこで初めにお聞きしますが、
■こうしたことこそ勘案すべき「地域の実情」と言えるのではないでしょうか。この点の認識についてお聞きかせください。(1)
先般、賀来幼稚園の存続を望む958筆の署名が、市長・教育長あてに提出されました。
このうち、大分市外の方は外されてしまいましたが、この場所に公立幼稚園が必要だと願う方々は決して少なくありません。
子どもたちの成長と生活に大きくかかわる場所は、子どもの最善の利益を保証することを第一義に、守っていくことこそ自治体の果たすべき役目だと考えます。これらの意義を無視し、計画ありきで公的保育の統廃合を行革で推し進めることは絶対に許されません。そこで質問いたします……(詳しくはこちら)
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