12月9日(月)、第4回定例会で斉藤由美子議員が行った一般質問は次のとおりです。
消費税について質問します。
安倍政権は国会を開くこともせず、国民の強い反対と危惧の声を無視して、消費税率を10%に引き上げました。
日本共産党は、暮らしと経済を土台から破壊する消費増税の強行に抗議の声を上げています。
消費税が導入されて今年で31年目、消費税には重大な3つの問題があります。
31年間の消費税収は397兆円に上りますが、その一方で、大企業の法人3税の減税・減収額は298兆円、富裕層の所得税・住民税の減収額は275兆円。あわせると573兆円にものぼります。
消費税が「社会保障のため」でも「財政危機打開のため」でもなく、大金持ちの減税の「穴埋め」になっていることは明らかです。国民から吸い上げ、大企業や富裕層を潤す――これこそが消費税の重大な問題の1点目です。
2点目に、増税は「貧困と格差」の拡大に追い打ちをかけます。
消費税は所得の少ない人ほど重くのしかかる逆進性があり、どんなにお金をばらまいて細工しても是正することはできません。
「生計費非課税」の原則に真っ向から反する消費税は、憲法25条に保障された生存権を脅かすものであり、働く貧困層が拡大し、低年金の世帯が拡大する日本社会においては、最悪の不公平税制です。
そして3点目には、消費税が国民の暮らしと景気、中小企業の営業を破壊し、日本を"経済成長できない国"にした大きな要因であることです。
日本経済は消費税増税が繰り返された90年代以降、低迷を続けています。
1997年からの20年間、主要国のGDPは、アメリカ227%、イギリス170%、フランス178%、ドイツ166%と伸びている中、日本は102%と、成長できないままです。
2014年、安倍政権が強行した8%への大増税で落ち込んだ家計消費は、回復するどころか5年以上経過しても、増税前より年20万円以上も落ち込み深刻な消費不況にあります。
また、労働者の実質賃金は年15万円も落ち込み、8%への大増税が重大な失政であったことは明らかです。
それにもかかわらず、10%への増税強行は、失政に失政を重ねるものであり言語道断です。
消費税は「社会保障のため」と言いながら、増税直前の9月下旬から……(詳しくはこちら)
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