議会最終日、日本共産党大分市議団を代表して斉藤由美子議員が行った、決算審査特別委員長報告に対する反対討論は以下の通りです。
私は、日本共産党を代表して、決算審査特別委員会に付託されました、議第94号・平成30年度大分市歳入歳出決算の認定について、議第95号・平成30年度大分市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、議第96号・平成30年度大分市公共下水道事業会計資本剰余金の処分及び決算の認定について、決算審査特別委員長報告に対する反対討論を行います。
●平成30年度一般会計と、9特別会計を合わせた総計決算額は、歳入総額が対前年度比72億6,405万円(2.6%)減の2,711億6,163万1千円、歳出総額は前年度比67億6,249万円(2.5%)減の2,642億7,481万2千円となっています。歳入から歳出を差し引いた形式収支は、
68億8,681万9千円で、翌年度へ繰り越すべき財源6億2,685万4千円を差し引いた実質収支額は、62億5,996万5千円の黒字となっています。
●一般会計決算では、歳入が1,763億7,875万7千円、歳出は1,718億8,683万3千円で、形式収支額は44億9,192万4千円で、翌年度へ繰り越すべき財源6億2,685万4千円を差し引いた実質収支額は、38億6,507万円となっています。
平成30年度と29年度の実質収支額を比較すると、単年度収支は、2億6,291万5千円の赤字となりますが、赤字要因となる積立金の取り崩し額がなく、黒字要因である財政調整基金積立額
161万3千円、減債基金積立額109万3千円、市有財産整備基金積立額3億6,430万2千円、
合計3億6,700万8千円を足すと、平成30年度一般会計実質単年度収支は、1億409万3千円の黒字となります。
●普通会計における主な財政指標は、財政力指数が0.903と、前年度より0.007ポイント改善、経常収支比率は前年度より0.7ポイント悪化しています。一方、実質収支比率は前年度より0.3ポイント悪化し、公債費比率は前年度より1.2ポイント改善しています。
●平成30年度末の市債残高は、1,701億6,551万4千円で、前年度に比べ22億143万4千円減少していますが、臨時財政対策債は前年より18億3,047万増加し、市債残高の構成比率が37.7%と前年より1.6%増加しています。この臨時財政対策債の負担分を、将来的に国から元利償還分として100%交付税措置されるか明確ではなく、市財政を圧迫することも懸念されます。市債残高を市民1人当たりにすると、約35万5千円で依然として高い水準にあり、市民生活最優先の財政運営が……(詳しくはこちら)
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