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第2回定例会(6月議会)斉藤由美子議員の反対討論
反対討論する斉藤由美子議員
2019年7月16日
 議会最終日、日本共産党大分市議団を代表して斉藤由美子議員が行った、各常任委員長報告に対する反対討論は以下の通りです。



 日本共産党の斉藤由美子です。
 私は、日本共産党議員団を代表して、各常任委員長報告に対する反対討論を行います。

 はじめに、議第38号 令和元年度大分市一般会計補正予算(第1号)についてです。

 令和元年度6月補正後の大分市一般会計予算は、総額1,855億5,800万円で、対前年比2.7%増で過去最大となっています。
 新規事業は33件、拡充事業は10件で、普通建設事業費は、平成30年度3月補正と合わせ約261億円、基金は前年比10億円増の40億円となっています。

 今回の補正予算には、認可保育所の新設や、介護保険料の低所得者に対する軽減枠を拡大するなど一定評価できるものもありますが、一方で、市民の願いに反する予算執行には同意できません。

 まず、2款総務費・1項・4目企画費に、豊予海峡推進事業費1,000万円が措置されています。
 今回の予算措置は、新幹線・高速道路が整備された場合の、経済波及効果の調査等を行う予算です。
 国や地方の厳しい財政状況から、豊予海峡ルート実現の目途は立っておらず、国は調査事業から撤退しています。
 JR四国の輸送量をみても非現実的な事業であり、具体的な予定が全くない事業に市民の税金を使うべきではありません。

 同じく、2款総務費・2項徴税費・2目賦課徴収費には、税証明のコンビニ交付にかかわる経費として、403万7千円が計上されています。
 これはマイナンバーカードの利用拡大で、新たに税証明もコンビニ交付ができるようシステム改修を行うものです。

 マイナンバー制度は、赤ちゃんからお年寄り、在日外国人を含め、国内で暮らす全ての人に番号をつけ、個人情報を一元的に把握することを可能にし、社会保障の締め付けと税の徴収強化につなげようとするものです。
 安倍政権は「国民の利便性が高まる」「行政の効率化につながる」などと宣伝していますが、安全性に対する懸念も多く、マイナンバーカードは国民に浸透していません。

 本年5月に可決成立した改正戸籍法は、戸籍事務とマイナンバー制度を結びつけるもので、重大なプライバシー侵害を引き起こす危険性があります。
 婚姻、離婚、親子、養子など、出自に関わる個人情報を含む戸籍を、法務省がマイナンバーによって「一元管理」する体制をつくるものですが、情報管理の方法や情報保護措置の内容は極めて不明確です。

 また、情報漏えいによる不正や犯罪の危険が拡大する恐れがある上に、システム改修の度に莫大な財源を要します。マイナンバー制度そのものに反対する立場から、制度に係る予算計上には賛成できません……(詳しくはこちら

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