議会最終日、日本共産党大分市議団を代表して岩崎貴博議員が行った、各常任委員長報告に対する反対討論は以下の通りです。
日本共産党の岩崎貴博です。日本共産党議員団を代表して、各常任委員長報告に対する反対討論を行います
まず議第68号 大分市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてです。
これは、家庭的保育事業の代替保育の提供についての要件を緩和し、食事の搬入施設を追加するものです。
原則として0歳から3歳未満の少人数の児童を対象に、保育者の居宅などで保育を行う家庭的保育事業、いわゆる「保育ママ」は、設置にあたり連携施設の設定が求められています。
この条例の改正は、その要件を緩和するものです。
そもそも、待機児童の解消は、これまでの設置基準を満たす認可保育所で行うことが基本とされるべきであり、設置基準を緩和した地域型保育事業そのものに問題があります。特に、量的拡大を図るため、3歳未満児の受け皿を「保育ママ」で補うことは、安全性や保育の質の担保に課題が多く、これ以上の要件緩和を行うべきではありません。
また、保育施設における食事の提供は、子どもの生命の維持・発育に欠かせないものであり、心身の成長に重要な影響を及ぼします。
すべての子どもの健やかな育ちを保障する保育の観点から、また、体調の変動も大きく、個別の対応が欠かせないことからも、基本的に食事の外部搬入は行なうべきではありません。
特に、発達の個人差が大きい3歳未満児や体調不良児、食物アレルギー児等への食事提供は命にかかわることであり、適切な運用が求められます。
保育施設の食事は、これらを担保するために「自園調理」が原則であり、責任もあいまいになりかねない給食の外部搬入には、断じて反対いたします。
次に、議第71号 大分市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正についてです……(詳しくはこちら)
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