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第2回定例会(6月議会)を終えて
2017年12月21日

日本共産党大分市議団団長
福間 健治


1、市議会の概要について

□会期

 今議会(第4回定例会)は11月30日〜12月14日の会期で開会されました。

□市議会に望む基本姿勢

 今議会は、衆議院総選挙終了後の特別国会開会中に開かれた議会でした。
 また、18号台風被害にみまわれた後の議会でもありました。

 特に関心が寄せられたのは、大分パルコ跡地の土地取得にかかる補正予算でした。
 その他、家庭ごみ有料化制度の見直しで、「継続」とされた事業予算なども提案されました。

 党議員団は、JR駅無人化反対の運動、18号台風被害調査、市政懇談会や地域での「つどい」開催、地域での要求運動、日常的に寄せられる暮らしや地域の生活相談など、要求を実現させるために奮闘しました。

□提案された議案

 提出議案は26件、予算議案9件、一般議案17件(条例改正8件、条例外9件)でした。

 その他、承認が予算2件、報告一般2件。最終日、追加議案が1件(大分市農業委員会委員の任命について)提出されました。



2.12月補正予算の特徴について

□補正額 36億2,800万円

□主な内容

 障がい児通所支援事業、私立保育所等給付費の伸びに対応した扶助費の追加計上、台風18号(9月)の被災に対する農業用揚水機施設の災害復旧費など、必要不可欠な予算措置には賛成しました。

 一方、大分市中心市街地祝祭広場整備事業費として計上された、大分パルコ跡地の購入費などに係る23億円5,900万円、ゴミ減量・リサイクル推進事業費の3億8,900万円、横尾公共団体区画整理事業費に係る1億4,000万円の3点の補正予算については反対しました。



3.一般質問で取り上げた課題について

【岩崎貴博議員】

◎最低賃金の引き上げと格差是正について 
◎子ども医療無料化拡大について 
◎教員の多忙について 
◎大分パルコ跡地の土地取得について 
◎災害対策について

【福間健治議員】

◎農業問題について 
◎障害者の就労支援について 
◎生活保護過誤処分について 
◎貸付制度について 
◎新日鐵住金大分工場火災について 
◎大分パルコ跡地について 
◎市非正規職員の処遇改善等について

【斉藤由美子議員】

◎性的マイノリティー(LGBT、SOGI)への理解について
◎性暴力・性被害への支援について 
◎福祉施設職員の退職共済制度の公的負担見直し 
◎障害者医療費助成の現物給付について 
◎選挙権の行使(期日前投票、障がい者の投票権、不在者投票)について
◎JR駅の無人化と滝尾駅の整備について 
◎支援困難な子どもへの相談体制について



4.常任委員会審議について

【総務】
・ミニポートピア建設反対の陳情が不採択に

【厚生】
・児童相談所設置についての庁内検討委員会の経過報告
・幼児教育振興と市立幼稚園・保育所の在り方検討委員会の経過報告
・保育所の認可申請に関する陳情取り下げに対し、選定についての審議など
【文教】

・科学館の建設を求める陳情は継続審査に

【建設】
・大分パルコ跡地の土地取得について(委員会では全会一致で承認)

【経済】
・ゴミ不適切排出対策など



5.請願・意見書の審議について

□ミニポートピア設置反対の陳情が不採択



6.提出議案に対する党議員団の態度について

【岩崎議員が反対討論】

 大分パルコ跡地購入費、家庭ごみ有料化制度の予算、横尾公共団体区画整理事業費に反対しました。

 大分パルコ跡地の取得については、財政調整基金からの支出や契約の在り方などについても、問題点を追及し、市民の合意が得られていないことを指摘しました。

 また、ボートピア建設反対の陳情を不採択とした委員長報告に対しても、青少年の健全育成やギャンブル依存症の拡大などの観点から、反対討論を行いました。

【福間議員が質疑】

 最終日に提出された農業委員会委員の任命について、現行の36人から14人となり、地域の声が把握しにくくなること、更には公選制から市長の任命制になる中で、女性委員の必要性を指摘し、今回選出の委員の中に、女性の任命がなかったことについて質しました。

 今後、女性代表の委員登用ができるよう、要望しました。



7.日本共産党議員団が、議会運営委員会へ提出した意見書(案)について

○医療・介護報酬引き下げ反対に意見書
○社会福祉職員の退職共済制度の国庫負担見直しを撤回する意見書

→社会民主クラブのみ賛成でしたが、反対多数でいずれも不採択でした



8.その他の動きについて

 議長より、議場に日の丸を掲揚したいとの打診があり、非公式の各会派代表者による会議が開かれました。

 党議員団は、議会が自由な議論を尽くす言論の府であること、思想、信条、宗派など多様な価値観を持つ市民が参加する場であることを指摘。

 様々に意見が分かれる日の丸を本会議場に掲揚することは、市民に国旗(日の丸掲揚)の受容を強要することになりかねず、ふさわしくないこと。
 過去には、日の丸が侵略戦争のシンボルであったことなども指摘し、反対しました。

※今議会の成果・論戦の手ごたえ等の詳細については、近々発行予定の市議団ニュース、各議員の議会報告ニュースをご参照下さい。



9.今後の活動について

□新年街頭演説会
2018年1月 4日(木) 14時より 大分駅前にて 

□市政懇談会 
2018年2月10日(土) 10時より アートプラザ研修室にて 

以上




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