大分市議会第3回定例会は、9月1日〜25日の会期で行われました。
提案された議案は、予算議案2件、一般議案12件、報告8件、請願・陳情(継続審査も含め)37件、人事案1件、意見書5件で、それぞれについて審議されました。
日本共産党大分市議団は、一般質問、委員会で積極的な提案をするとともに、市民に不利益になる議案には、どこがどう問題なのかを明らかにする反対討論をおこないました。
また議会後半の決算審査においても、市民目線でチェックし、市民の暮らし・福祉向上の施策を積極提案し、他会派がオール賛成のなか大企業優遇施策などに反対討論もおこないました。
●予算議案について
肺炎球菌ワクチン、水疱瘡ワクチンなどの助成には賛同しましたが、家庭ごみ有料化にともなう指定ごみ袋製造の追加予算、債務負担行為などには反対しました。
また、水道局の窓口業務の民間委託の債務負担行為に反対しました。
●一般議案について
こども子育て支援新制度にかかわる条例制定・改正について、保育制度を後退させる内容になっているために反対しました。
●意見書、請願・陳情の審議
党提案の原発再稼働中止の意見書は社民クラブの賛同のみで不採択となりました。(議運は「全会一致」が原則)
手話言語法の制定もとめる請願については、委員会で自民党は継続審議を主張し、採択に反対しましたが、日本共産党などの賛成多数で可決。議運での意見書審議では自民党は賛成しました。
党議員が紹介議員となって提出された集団的自衛権行使容認撤回を求める請願は、継続審議となりました。
家庭ごみ有料化凍結陳情、学力テスト公開中止の陳情は、日本共産党以外の自民、社会民主クラブ、公明、大分市民クラブ、大分民主クラブ、新政クラブ、無所属が反対し不採択になりました。
党議員団は中央通り整備にかかわる歩道設置、アーケード設置陳情に賛成。中央通り車線減少にかかわる賛成・反対の立場からの陳情合戦となり、継続審査となりました。
●一般質問での論戦
〈広次議員〉経済対策、財務行政、平和・民主主義、土木建築
〈福間議員〉災害対策、国保「都道府県化」、子どもの貧困対策、改正生活保護
〈斉藤議員〉、子ども子育て支援新支援制度、碩田中学校区適正配置計画、土木建築
●市の政治姿勢
・碩田中学校区小中一貫校建設はごり押しの姿勢が露骨になりました
・国保「都道府県化」について、持続可能な制度の維持が被保険者のメリットとなどとごまかしの答弁
・オスプレイへの苦情の対応は、原則的姿勢
・大分駅北口広場の路面タイル約1億円の予算措置、事業実施前に内容の説明のないまま、議会軽視の姿勢。
●他会派の特徴、姿勢
・自民党議員の慰安婦問題で、吉田証言を口実に河野談話をなしくずしに否定する世論づくりを推し進める意図。
・第二国土軸構想の再燃質問。
・質問通告以外の発言について、議運での指摘
●決算の特徴と共産党の態度
歳入では、税負担の増加、消費税措置、手数料の値上げ。歳出では、大型事業、大企業優遇、行革による市民・職員犠牲、平和と民主主義に関わる決算に反対しました。
また市民の切実な願いの拡大・充実について委員会で要望をおこないました。
決算審査特別委員長報告に、待機児童の解消、奨学金の拡大、農業後継者の育成の、党議員団の要望が盛り込まれました。
決算議案の考案日の設定などについて、議長へ申し入れをしました。
●今後の対策について
・今後、中心市街地の街づくり、子ども子育て支援新制度、介護保険問題、臨海地域強靭化計画などの政策的課題の調査・研究をすすめながら、市民要求実現運動を活動の軸に据え、12月市議会へむけての諸準備をすることを確認しました。
・新年度予算要求の準備に着手し、10月2日に市長に予算要求の申し入れ。また、別地域要求については10月8日に土木建築部、市民部に申し入れを行います。
・当面、議員団ニュース発行の準備、ニュースの構成はどうするか協議。
・市政懇談会を11月8日(土)アートプラザ研修室で午前10時より開催することを決めました。
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